就職をしないという英断をし(本当は就活に失敗しただけです)、その後2年住み込みアルバイトをしたぼくが見つけた住み込みバイトの探し方をシェアします。
どのサイトで探せばいい?
一番のおすすめはボラバイト
ぼくが一番におすすめするサイトは、ボラバイトです。
おすすめの理由は受け入れ先の口コミが見れるようになっているためです。
ボラバイトでは、農業・酪農・旅館の住み込みバイトの募集がメインです。求人数も多くサイト自体も見やすく使いやすいので一次産業のアルバイトを探すときには一度は使うことになると思います。
ボラバイトアワードという勤務を終えた人からの評価が高かった受け入れ先が毎年表彰されるのですがここにあがっている受け入れ先はすごくおすすめです。
心のリハビリとして、休職中の気分転換として、住み込みバイトを考えている人などはここに行くとはずれの可能性を結構減らすことができると思います。
口コミが豊富なおてつたび
口コミが見られるサイトでいうと、おてつたびというサイトもあります。
ボラバイトの方は勤務期間を相談して柔軟に変更できるところも多いですが、こちらのおてつたびは期間が決まっている求人が比較的多いように思います。
こちらはボラバイトよりも敷居が低く、出会う人の属性も多様な気がします。
スタンバイやインディードなどといった総合求人サイト
このほかには、スタンバイなどの求人サイトで職種を一次産業に設定し、条件に寮完備、アルバイトといった条件で絞って探せばまた違ったいろいろな求人を見つけることも出来ます。
もっといろんな求人を見て検討したいという方は、農家のおしごとナビ、あぐりナビなどのサイトもあります。
スミナビは個性的な求人が見つけられる
個人的には、スミナビ 住み込み求人ナビ、というサイトも見やすく変わった住み込みバイトや個性的な住み込みバイトの求人が載っているので、おもしろいです。これもおすすめです。
お金の代わりに経験や知識が得られるWWOOF
給料はもらえませんが住む場所と食事、専門分野に関する知識を提供してくれるWWOOF(ウーフ)というサイトもあります。
こちらのサイトは、無農薬栽培や自然栽培などといったこだわりの栽培方法を取り入れている農家さんが多く全国に受け入れ先があります。
ぼくはこのWWOOFを使って猟師さんの手伝いをし、お金を払ってもなかなか見られない世界を見て体験することができました。
学生であればECOFF一択
学生であればNPO法人ECOFFという団体のボランティアはめちゃくちゃおすすめです。
期間は10日間程度の住み込みボランティアで参加費も少ししますが、その参加費を支払ってもお釣りがくるくらいの濃い時間を過ごせて、良い出会いがあります。
ECOFFの参加者はほとんどが大学生で、全国から自分と同じような問題意識を持った人、自分を変えたいと参加した人などいろんな人に出会えます。
ぼくはECOFFでとても良い経験ができたので合計3回もリピート参加しました。
実際に求人を探し始める前に
求人探しに移る前に、自分はなぜ農業・酪農・漁業の住み込みバイトをするのかを確認して自分に合った条件で絞って探した方が早くベストな求人に出会えると思います。
海外を旅するための資金準備、農業・酪農・漁業について学びたい、休職中に気分転換したい、心のリハビリなど様々な理由があると思います。
全然決まらない…を防ぐために
もう一つ、求人を探すときに覚えておいてほしいことは、ベストな求人一つだけに応募するのではなく第二希望、第三希望くらいまで目処をつけておくか、同時に応募するということです。
ぼくは一つの求人の選考フローが完全に終わってから、次の求人をまたイチから探すということをやっていたので、実際に就業するまで1か月以上かかったことも多かったです。
実家暮らしの人は特に家にいる時間が長くなると肩身が狭い思いをすると思うので、第二希望、第三希望くらいまで目処をつけておくか、複数の求人に同時に応募するといった方法をおすすめします。
農業バイトの探し方
農業バイトの特徴
始業時間や終業時間があまり変わることがないので、漁業バイトや酪農バイトよりも生活リズムが整えやすいという特徴もあります。
農業バイトの探し方
口コミの良いところ、求人の文面に人柄が感じられるところなどは良い受け入れ先である可能性は比較的高いですが、正直行ってみないとわかりません。
他の住み込みバイトの仲間に良かった受け入れ先を聞くのも良いかもしれません。
ただやはり、社会に出て働いたことがない人、社会に出て働いたけどうまくいかなかった人も受け入れ先の中にはいるので、はずれを引く可能性をゼロにすることは難しいです。
漁業バイトの探し方
少し求人を探してみるとわかると思いますが、漁業バイトは求人自体が少ないです。
ですが、比較的チャレンジしやすい漁業バイトもあります。
メジャーな魚や海藻類の養殖バイト
魚や海藻類などの養殖のアルバイトは朝もそれほど早くなく、無理のない生活リズムで働くことができます。
ぼくは魚の養殖バイトをしていましたが、魚のえさやり、稚魚を取るための2~3日間の漁、いけすの修理、網を使っていけすから水揚げしてその場で絞めて出荷、さらには船舶免許を取得して漁船の運転までさせてもらったり、たくさんの経験ができました。
定置網もチャレンジしやすい
定置網という漁法は沿岸からそれほど遠くないところに網を設置して、迷路のようになった網に迷い込んだ魚を捕るというものです。
基本的にそこから網を動かすことはないので、いろいろな種類の野生の魚を沿岸付近でとることができます。
朝がそれほど早くないところもあるので漁業について学びたい方には良いかもしれません。
刺し網漁や延縄漁、一本釣りなど本格的な漁
これらの漁は出航が夜中の3時だったり、1時のところもあります。5時出航のところもありますが、沖に出るまでの3~4時間は休憩時間で港に帰ってくるのが17時などという感じで拘束時間が長くなるところもあります。
ですが、外海に出ることでしか経験できないこと、勉強できないこと、見られない景色などもあるのでチャレンジする価値はあります。
酪農バイトの探し方
酪農バイトの特徴
酪農バイトの特徴は中抜け勤務が多いというところです。
朝は5時~6時から、えさやり、掃除などをし、10時から夕方まで自由時間。16時から20時までえさやり、掃除などといった感じです。
ただ、旅館やホテルの中抜け勤務とは違って、牛舎は半屋外のようなところも多いので太陽の光を浴びて生活リズムが整いやすいという面もあると思います。
動物に関わる仕事で避けられないこと
動物好きの人からすれば最高の職場かもしれませんが、時にはミルクが出なくなったり、ひどく体調を崩してしまったり、病気になった牛はお肉の工場に送られてお肉になって帰ってくるという普段の生活では知ることができないことを経験することもあるでしょう。
ぼくもお肉の工場に運ばれていく牛の姿をしっかり最後まで見届けたということもありました。
なくなる命もあれば生まれる命もあります。
ぼくも牛の出産に立ち会うことができました。生まれたての牛は小鹿のように小さくて、足の蹄も柔らかく、すごくかわいかったです。
こういった経験ができるのも酪農バイトならではです。
酪農バイトの探し方
搾乳を機械でするところ、手でするところ、馬やポニー、鶏、豚も一緒に飼っているところ、放牧してるところ、室内飼育のところなど様々なものがあるので、自分の興味のある所に行くのが一番だと思います。
個人的な話ですが、ポニーは本当に賢く人間のことが好きな動物なので日々の仕事でつらい時もポニーはずっとぼくの癒しでした。
ぼくが寮に帰ろうとすると、「もう帰るの?」とでも言うようにぼくの姿が見えなくなるまでずっとこちらを見ていました。
住み込みバイトをストレスなく楽しむために
日記のすすめ
毎日でなくてもいいので、時々日記を書くのはおすすめです。
のちに読み返したときに初心を思い出したり、あの時はこんなことで悩んでたんだな~としみじみしたり、こんなことも乗り越えてきたんだなと過去の自分に背中を押されたり、日記を書くメリットはたくさんあります。
音声日記のすすめ
車の中や、自分の部屋など、おしゃべりできるような環境がある方はLINEのkeepメモや自分一人だけのグループで録音機能を使って自由にひとりごとをつぶやくのもおすすめです。
ばかばかしいと思われるかもしれませんが、ただひとりごとをつぶやくだけじゃなく未来の自分に話かけるように話すのも楽しいです。
やっぱり誰かに話すほうが楽しいですし、人に伝わるように頭の中からしっくりくる言葉を絞り出して、言葉に出してはじめて自分はこんなことを考えてたんだと気付くこともあります。
もちろん誰か話を聞いてくれる人がいればそれに越したことはないですが、「今自分はフリーター・無職で周りは会社員だから、友達に連絡するのは気が引ける」という方もいると思うので、ひとりごとはおすすめですし、自分しか聞かない訳なので、他人に話しにくいことも話せます。
後で聞き返すのもすごくおもしろいです。
忘れないでほしいこと
自分に厳しくしすぎないことも忘れないでください。
ぼくは自分に厳しく、頑張りすぎて心がぽっきり折れたり、喜怒哀楽などの感情がほとんど感じられなくなったりしたので、皆さんは同じような経験をしてほしくないです。
こういった辛い経験を乗り越えることでいろんな人の心に寄り添えたり、人にやさしくなれたりするかもしれませんが、何度も同じような思いをしてほしくないです。
日々にちょっとした楽しみを用意してあげる
ぼくは星野源さんのエッセイが好きなのですがその中で、「今を生きることをあきらめないために今日、明日にちょっとした楽しみを用意してあげることが大事だと思う」という記述がありました。
やっぱり、頑張る日々の中にもちょっとした楽しみがあることでそれが明日の活力になったりするので、まじめで頑張り屋さんな人こそ楽しみを用意するのは仕事の一つだと考えておくくらいがよいかもしれません。
一人で完結させられる 読む楽しみ
僕はエッセイが好きなのですが、星野源さん、オードリーの若林さん、佐藤愛子さんのエッセイはすごく読みやすく、難しい表現もないので普段本を読まない方にもおすすめです。
文字を読むのも辛いくらい切羽詰まっているときは、ぼくは本屋の絵本コーナーに行って、その時の自分の気持ちに寄り添ってくれる絵本を買って読んだりもします。
大人が絵本コーナーにいるのは恥ずかしいから自分は難しいなと思われるかもしれませんが、子どもや親戚の子どもに買う体でいれば何の問題もないです。
まとめ
農業・酪農・漁業バイトの良いところはすべて基本的に野外での仕事になるので毎日朝早くに起床し、太陽の光を浴び自然に生活リズムが整うという点は大きなメリットだと思います。
住み込みバイトは稼いだ分がほぼそのまま手元に残るのでうまく住み込みバイトを利用できれば、その資金を将来に活かしたり、やりたいことに充てることができます。
日々の仕事や職場環境のせいで疲れ果てて心がぽっきり折れるということを避けるために、いざとなれば逃げることも大事です。
学生でなければ、住み込みバイトをすればフリーターになるということなので少し肩身の狭い思いをしてしまうかもしれませんが、絶対にこの経験は今後の糧になると思うので、もうひと踏ん張り!一緒に頑張りましょう!